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いままでとこれからを内観する未来への手紙


by scenery37

はじめに

先月、かーさんと話をしていたら、そこで精神世界のことやら、話題の本「シークレット」のコトやらで盛り上がった。ひょんなことから「本書いてみたら?」と言われて
「え?」「何を書くのよ」「思ってはること全部みたいな」と。本ねえ・・・

それから1月は、体調を壊したりして、12月の激しい毎日と打って変わって少し気の抜けた1月を過ごしてしまった。ビジネスも低調で、そして新しい企画の卵もそんなに進まず、経済的には「のんびりしている場合ではない!」のに、本を読んだり、思いの整理をつらつらとする時間が流れた。

このエキサイトブログを思いついたのは、3、4年前にエキサイトでブログを書いていたからで、ちょうど40歳を前にこれまでの人生や思うところをまとめるブログを書いてみようかなと思い立ったからだった。ニッキのような形のブログは、ミクシーや他のブログもあるので、このブログには、ちょっとまじめに書いて自分としての作品を作る方向性でまとめてみようかなと思う。
高校時代から自分でちょっとした小冊子を作っていたことがある。それは自分のニッキや詩のようなものをコピー用紙に手書きで書いてそれをコピーしてホッチキスにて止めた簡単なもので、20ページぐらいの分量のものを「scenery」とタイトルを付けて都合8号まで作った。それを誰も欲しいとは言っていない友人や学校の先生に強制的に配布して、感想を強要したりしていた。

そして眼鏡店に勤務していた29歳の頃、これからの事業計画を立てるときに、社長が独立して現在に至るまでを思い返しての作文を書いてもらった。当時交流していたあるコンサルタントの方から、これからの行く末の計画、目標を作るときに、今までの来た道を一度まとめてみてはどうかというアドバイスがあったからだ。
その手書きで書かれた歴史を僕がワープロ(当時は書院というシャープの書院ワープロを使いまくっていた。ちなみにワープロはブラインドタッチであったが、カナ変換であったのじゃ。だってワープロはそのほうが便利だったし、一度変換した文字は、先頭のかなを打つだけで候補として表示されていた優れものだった)でまとめていった。

社長の会社員時代から高槻の店で丁稚奉公をして悪戦苦闘したことや、地元に帰って店を出すときにいい物件が見当たらず、ネコの額ほどの全10坪、売場面積約6坪の店を開店させ、そこのお客さんであった僕が入って、僕の友人関係でパート、アルバイトをそろえ、学生サークルののりでワイワイと店を大きくするゲームをしたこと。夜中にチラシを配りまわってみたり、駅前で朝からサンタクロースの格好して割引券を配り、サンタの格好のまま近隣の会社関係にご挨拶まわりをしていく。学校の目の検診があるころに、住宅のポストに割引券を入れて回ったら、泥棒と間違われて水掛けられたこととか。。。近所の同業者からの嫌がらせや、レンズメーカーからの圧力とか、(実際何度も、ヤバイ筋の人と渡り合ったなあ)その結果2年目には西日本一の売上を記録する店に急成長して(時代もちょうどバブリーであったことも大きい)業界関係者の見学が始まり、そこからいろんな出会い(業界一のコンサルタントであったi先生との出会いは大きい。)その先生が店を見に来て「何?!こんなに狭い店で、しかも割引訴求してて、この売上を出してるのぉ?」と驚きの声を頂いて、それから数々のプロジェクトに参加させてもらったこと。

そんなこんなの社長と店の歴史の作文を僕がワープロに打ち込んで、A4換算で60ページほどになった。その作業に3ヶ月は掛かったと思う。
で、そこから追加して「業務標準」というマニュアルを作った。(全部で200ページを越えるファイルになったと記憶している)内容は僕の20代の仕事の集大成というべきもので、当時の経済環境やマーケティング方針、めがねの構造や加工マニュアル、視力測定方法や眼科心理学、お客様対応で一番重視するべきクレーム処理の方法、業務マニュアル(何のために仕事をしているのか?仕事を通じて社会に貢献する役割とはみたいな内容だったと思う)業務チェックリスト、顧客満足の哲学、顧客満足から顧客歓喜へ、満足から喜びへ、5S(整理整頓清掃清潔しつけ:の頭文字をとって5つのS)そして販売促進の方法、統計データーの数字の読み方、店舗会計の数字の見方というものを経て、店舗設計、カラーコーディネート理論、販売の時のお客様との会話方法など、当時の社長と僕の哲学の総まとめのマニュアルであった。最後にこれからの目標とかをまとめて、当時2日間店を休んで、従業員とパートアルバイト数十人に出来上がった「作品」を順番に講義した訳だ。僕にとってはその講義が、一つの仕事の終わりを暗示していたことになるのだが・・・

それから、僕はその眼鏡店を辞めて、一旦独立して1人で仕事を始める訳だけれども、1人で営業から集金からアフターフォローまでをこなして行くことの限界を感じて、しばらくして、声をかけてもらった企画会社に勤務する。そこでは新商品の企画、そして広告宣伝を担当させてもらった。

昨年の秋にその会社を辞めて、「人生のプロジェクト」を再構築しているところ。
実際、僕は高校時代の卒業文集に、将来の夢をこう書いていた。

「オリジナルの文房具を作りたい。そして遅咲きの作家になって、最終的には不思議なおじいさんになりたいんだ!いろんな経験をして、そして自分のブランドを立ち上げて、作家としてそれまでの考えたことや経験したことを書き残す。僕が生まれ変わって、次の人生を生きたときに、今の人生で作った作品や文房具と出会ったら、どんな感想を持つだろうか?(でもきっと、今の人生でも、前世の記憶がない訳だから、きっと来世でも、今の人生の記憶はないんだろうな)」

という訳で、このブログを通じての(公開する形で)書いていっていいのかどうかと不安になったが、よく考えてみると、そんなにヒットしてたくさんの人が見るようなブログになる自信も可能性もないし、結局個人的なものになるから大丈夫だと結論を出して、スタートさせることにした。

時系列で書いて行くと結構途中で挫折しそうなので、思うままに書いてみたい。
かーさん曰く「思うままに書いてみたら面白いと思う。万一(笑)何かにまとめて出版とかになったら、また再構成したらいいんやから」
人の何気ない言葉には、何かのきっかけがあるかもしれない。
とにかく、最低限、自分自身の生き方や考え方をまとめること、そしてこれからの行く末を考えるのには効果があるのだと思う。
# by scenery37 | 2008-01-31 01:45